夢園愛美
様々な登場人物のコマヤカな心理と素敵なメッセ-ジ
ライヴ会場で歌い終えた直後、涙を流す。そんな始まり方が印象的でした。[つい読者の1人でしかない私は、私なりに思い浮かべた主人公の哀しいまなざしを勝手に絵にしてしまったのです。絵を描くことにイマイチ意味が見出だせなかった私だったのに、その絵がキッカケで物語ではない私自身の日常が少しずつ前向きに変化していきました。見ず知らずの人が私なんかの描いた絵を見てウレシイと思ってくれたんです]
さて、
物語のほうは恋と部活とバンドを主軸に展開し、様々な登場人物のコマヤカな心理を描きだしています。
そしてそんな中で作者さんは音楽というものに対しての考え方をこう述べています。音楽は楽器の演奏技術の優れている人のためだけにあるものではない…と。技術にとらわれず楽しく奏でる(聴く)ことこそ大事なことなのだ…と。
素敵なメッセ-ジがその他にも沢山隠れているようで、それは続きの(中)を読むことで明らかになっていくのかもしれません。ところどころにあるギャグもいいです。