小日向 華

考えさせられる
話の内容はとても深く、携帯小説と言うよりも、一冊の本を
読みきった感じでした。

読みやすい文章に、小説の世界へ引きずり込む力は圧巻。

”性”をこの様に扱う作品で、こんなに素晴らしい世界観があ
るからこそ、厳しい目で見てしまいました。

まず、援助交際をしている時は良かったのに、複数の男にや
られたから”汚い”と思う主人公の心に矛盾を感じた所。
自分が何故ここにいると言う理由を知ってるだろう女性に鶴
を折ってプレゼントをしたのか。
曖昧に終わらせたのは続編を書くからなのか、わざとなの
か。

その辺がほわんとしていてもったいなく感じましたし、ラス
トは読み返さなければ理解できませんでした。

辛くなりましたが、失わなければ沢山の愛に気付かない主人
公は、是非多くの方に読んで頂きたいと思いました。