社長サマ×秘書さん
「失礼します、コーヒーお持ちしました」
「そこ、置いといて~」
ゆらり、
ゆらり
彼のお気に入りのマグカップ
中身は苦い苦いコーヒー
まるで彼のようにふらふらと
上がっていく白い香り
「ちょっとしっかりしてよ」
「……すみません」
「二重人格ですか、演技派ですね」
「お前もな」