無感情、初恋
感情を感じない少女と太陽のように明るい少年の話

『人形のように感情がない』



昔、言われた言葉は、あたしの真実になった。

人のことで心が痛んだり、共感して笑ったり泣いたりすることが、あたしにはできない。



感じないものを感じている振りが出来るほど、器用じゃないあたしは



心を閉じた。



それからあたしの世界には誰もいなかった。



あの子と出会うまでは。