色の見え方

作者ましろ

俺は黒に見えた。


友人も黒だと答えた。


これを第三者の視点から変わった考え方をしてみたとき、


俺の黒は黒に見えていた。


友人は黒と答えたが、幼いころから黒と教えられていたので黒と呼ぶだけであって、見えているものは赤だったとする。


永遠に死ぬまで、誰もそんなことには気づかない。


俺は自信をなくした。


自分の存在はここまで不確実なのかと――




ジャンルは「恋愛」です