風碧 蒼(かざみどり あお)
不思議な切ない物語
まさかこんな話だったなんて。
面白くて、最後まで一気に読んでしまいました。
この作者さんは、死に対する面白い概念を持っています。死後の世界の設定がなかなか興味深かったですね。
仏教的な死後の世界とカトリック的な死後の世界をベースに現在社会的なシステムを取り入れてみたって感じでした。
映画の『黄泉がえり』が好きな人ならこの物語は好きになると思います。もちろん、内容的には全然違いますが、相通ずる考えがありそうです。
正直、最初のエンディングは「はあ?」って感じでしたが、その後に特典という形で追記されていた本当のエンディングはすごく納得のいく仕上がりでした。だって、「それ」を納得した上で主人公は決定を下したのだから。
荒削りですがとても面白い作品です。