勿忘草 ―still think of you―

作者あんみつ

 ごめんねの一言があれば――。

 お互いがもう少し大人だったら――。


 ――そしたら、何か変われていたのかなあ?


 今はもう夢でしか見られない幸せだった日々のことを、私は未だに思い出す。


 まだ忘れられない中二の最後の三ヶ月間が、私にとってどれだけ大切だったか――君は、知っていますか?



 幾度となく夢見た遠い未来は、もう私の手を離れてしまった。


 それでも――。


 まだ、あの日々の残像は消せずにいます。