「絶対に開けてはいけない」午前3時の訪問者。次々と鳴らされる玄関のベル。決して返信されることのないメールを送り続けるエイコ。3本の線が交錯する。


いつからだろう、この時計がただ機械的に針を回転させるだけの箱になったのは。



午前3時の訪問者。


ドアノブに手をあてた瞬間、ケンジは身も凍るような寒気に襲われる。


1年前のあの日と同じ、強烈な感覚だった。



「絶対に開けてはいけない」



次々と鳴らされる玄関のベル。


決して返信されることのないメールを送り続けるエイコ。


エイコの想いが生み出すものは・・・。


誰が正しいのか。


本当の事は何なのか。


交錯する3本の線が、真実の想いを探す。