キミに恋をした

作者優理



「どっか行って」


平気な顔で憎まれ口をたたくのも

いつの間にか慣れていた


木本 梓 Azusa Kimoto


物心ついたときから願ってた

運命の人には出逢いたくないと




「俺は傍にいるよ」


あたしの憎まれ口に寂しそうに

顔を歪めてから、優しい言葉を紡ぐ


藤井 葵 Aoi Fjii


3つも年下のくせに大人ぶって

むかつく奴だと思ってた