夜空に背伸びをして
思い切り手を伸ばした
私の手の平に
カレの大きな手の平が重なった
そのまま 重なった手を離さないで 合わせたまま
ソッとのぞいてみた
二人の手の中で光るホタル
今を精一杯生きているのね
こんなにも小さな身体から放つ
こんなにも小さな光に
こんなにも魅了されてしまう
仲間の所に帰りたいって
合わせていた手をソッと離した
さよなら・・
田んぼ道を少し歩いた
振り向くとそこは別世界
まるで夢の世界
でも繋いだ手から伝わる
カレの体温はとても暖かくって
後ろから抱きすくめられた
カレの身体はとても暖かくって
夢じゃないね・・
「俺と見たってコト 忘れないで」
うん
きっと一生忘れないよ
翼とアイの最初の思い出
二人の大切な思い出