犬ときどき、狼くん

作者黒雪姫

ある日、後輩に出逢いました。それは、それは、仔犬のように可愛い後輩でした。でもその後輩くんは時々、狼に変身してしまうのでした―――「俺だって男なんですよ」



犬みたいな君



かわいくて、明るくて、



「先輩、すごく好きです」



でも本当は



「わかってます?


俺だって男なんですよ



好きな女に触りたいに

決まってんじゃないすか」



甘くて、素直な

狼だったみたい――――