突風のように昇る、山へ 【完結】

作者岡野みなと

大学入学後地味サークルに入った奏。フランス人オタク留学生マルコ、謎の同人作家coと出会う。coの傷を癒せるのはマルコそれとも奏?大人恋愛/三角関係/トラウマ/友情/旅行


大学に入学したての、私、

山田 奏(そう)。


入ったばかりの、弱小サークル。

ミニコミ誌“ヴェスビオス”。

キャンペーンスタッフのバイトの日々。


そんな中で出会った、

金髪巻毛の『日文の堕天使』こと

オタクフランス人

マルコ。


黒髪黒服、切れ長の瞳とヘッドフォン、謎の4コママンガ家

“△.co.”。


なりゆきの一夜から始まって。


愛とか恋とか友情とか巻き込んで、吹き上げて、海の向こうへ。山のてっぺんへ。


三角関係なんて、はるかに超えた。

突風のような、大学一年目の夏のお話。



* * *



「片岡は、友達?」

友達って… 先輩だ。


「片岡先輩は、先輩」

この日本語、通じるのか。


「―彼氏、いない」

「…うん」

「確認、忘れたから。いても、問題ないですが」

い、いても問題ないデスカ?!



〔2012/1/16更新開始~

 2012/5/23完結〕