大学に入学したての、私、
山田 奏(そう)。
入ったばかりの、弱小サークル。
ミニコミ誌“ヴェスビオス”。
キャンペーンスタッフのバイトの日々。
そんな中で出会った、
金髪巻毛の『日文の堕天使』こと
オタクフランス人
マルコ。
黒髪黒服、切れ長の瞳とヘッドフォン、謎の4コママンガ家
“△.co.”。
なりゆきの一夜から始まって。
愛とか恋とか友情とか巻き込んで、吹き上げて、海の向こうへ。山のてっぺんへ。
三角関係なんて、はるかに超えた。
突風のような、大学一年目の夏のお話。
* * *
「片岡は、友達?」
友達って… 先輩だ。
「片岡先輩は、先輩」
この日本語、通じるのか。
「―彼氏、いない」
「…うん」
「確認、忘れたから。いても、問題ないですが」
い、いても問題ないデスカ?!
〔2012/1/16更新開始~
2012/5/23完結〕