誰にでも、幸せになるチャンスがある…―王国の王女と、ある運命を背負った城の下働きの青年の、恋の物語―…



あるところに

それは美しいお姫様がおりました



そのお姫様は

塀に囲まれたお屋敷で

大切に

大切に

守られて暮らしていました



そして



そのお姫様は

いつでもこう思っていたのです



―誰にでも

幸せになるチャンスがある


素敵な王子様と

恋に落ちたその瞬間から


本物のプリンセスになれる―