僕の愛した空

作者乃愛

いつからだろうか。

僕は、空を見上げることがなくなっていた。


その眩しさを、広さを恐れて

目を伏せてばかりいた。


いつか消えると分かっていたから、

最初から触れることさえしなかった。




だけど、少しだけ、

その温かさを見てみたいと思った。


どんな空も、

愛してみたいと思った。



全部、君が教えてくれたから。