今年も一人桜の咲く頃
あの公園に一人座っている・・・。
私は14歳中学3年生。坂本舞
学校まで続く長い坂道を中身がからっぽのカバンを持ち一人歩いていた。
「やっぱ来なきゃよかった」そう思いながら坂道を登る。
でも昨日「明日は絶対来なよ!」そうあゆみに念を押されていた。
「もう何時間目だろうか・・」そう思いながら下駄箱で学校指定のシューズの踵を潰し、教室へと向かう。途中同級生や下級生が物珍しい顔で私を見て行く。やけに懐かしく思い教室の匂いが鼻をつく・・。
隣のクラスのあゆみは私が来るのが見えたのか
走って私のクラスに入って来た。
「やっと来たじゃん!」「今日も休みかと思った」
そう言い終わらないうちにあゆみの顔が曇り始めた。
「又吸うとる?」「うん・・」と言うと
「もう止めな~」そう言うと又笑顔になった。