高校3年生の南野里子(リコ)。
母一人、娘一人の母子家庭だった。
両親は父親の浮気が原因で10年前に離婚していた。
それ以来、母、英恵(ハナエ)は女手一つで里子を
育ててくれた。
それは母が経営しているブティックが順調に
いっているお陰でもあった。
仕事のせいか、今年40歳になる母はいつも
若々しくて美しい。ファッションセンスも優れてい
て、里子の自慢でもあった。友達からはいつも羨ましがられている。
里子は母が大好きだった。良き母であり、良き相談相手であり、良き理解者だった。そして人生のお手本でもあった。もちろんたっぷりと可愛がってくれる。
そんな仲の良い親子の絆が、崩れ始めていった…
里子が年上の男性、裕介を愛してしまったことがキッカケだった。
その裕介とは、母、英恵が結婚を決めた相手だった。
そして、迎える衝撃の結末…
この話は恋愛なのか、サスペンスなのか…