きみの色彩に恋をした。【完】

作者秋雨

描かない少女、天才の少年、過去を知る幼馴染み。ひとつの出会いをきっかけに、ようやく動き始めた三人の心。くるくると。鮮やかに。それは切なくて。甘くて。


              「すごい…」


           描かなくなった少女



        「また、来てくれね?」


         ひとりだけの美術部員           


         「大丈夫。俺が見てる」


           過去を見てきた少年






    出会った時からずっとずっと

   あなたの`色彩'は変わらなかった