❤アトリエ❤

作者hachi

 祥太が死んでからあれから2ヶ月が過ぎ、今はもう八月の半ばだ。

恋なんかもうしない。いつもそう自分に言い聞かせながら毎日を乗り越えてきた。

ある朝の出来事だった。

「葵、絵好きだって言ってたわよね?」

お母さんが聞く。

「うん、、好きだよ。どうしたの急に?」

リビングの棚から取り出したのはなんかのパンフレットだった。

「これ。とても有名なアトリエらしいわ。あんたどうせ勉強もろくにできないんだから。お父さんと昨日はなしてたんだけどね、美大の道もいいんじゃないかしら?」