彼女の未送信メール

作者紫雪_Shiyuki_

彼女が僕に遺したのは、忘れられない思い出と沢山の未送信メールだった。

愛する恋人が病で亡くなった。


彼女が僕に遺していったのは、たくさんの思い出と、携帯に残った未送信メールだった。


彼女──梓は、僕へのメールを送信せずにずっと溜め込んでいた。


そのメールはまるで日記の様にほぼ毎日作成していたらしく、かなりの数だった──。