最中
されど愛
絶望的な愛。救いのない愛。可愛いげのある不器用じゃなく、どうしようもない不器用の愛。されど愛。
愛するという事と大切にする事、傷つかない、傷つけない事は同じ?…必ずしもそうじゃない。
大事だと分かれば愛しく思える、しかし愛しいと分かっても大事に出来ない…。これは私のくだらない持論のひとつですが、あながちくだらなくもないのかしらなんて一筋の希望が見えた作品です。
もしかすると世間的には愛ではないのかもしれない。だけれど二人の愛は私には尊く、真剣で懸命なものでした。懸命であれば愛なのかもしれませんね。
読者を選ぶようで選ばない、普遍に似たものを感じるお話でした。そう簡単に書ける愛ではないと思います…あわわ、偉そうにすみません。