作品コメント
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- 神水紋奈
確かに在る救いを
兄と別れてと懇願する妹との対話から始まるこの短い物語。
ただ、兄を取られるのが嫌で言っているかと思われた妹の言葉。
しかし、主人公が自分の恋人に会ったとき、物語は急激に展開する――。
短いながらに巧くまとめられた話です。
そして、切ない。愛しているからこそ、どうにかしたい。
暴力と愛――その向こうにある救いは、いったいなんなのでしょう。
そして二人を助けようとする妹が、愛らしいです。
いつか二人が、真実の愛の形を見つけられるということを、祈らずにはいられませんでした。
ぜひ、読んでみてください。 - 小鳥遊 灯彩
狂気を含んだ愛
物語のなかで、狂気にも似た愛情には時々ゾッと感じる部分もありました。
でも、登場人物たちが台詞の中で幾度となく発する「優しさ」という言葉を聞く度に、その狂気が和らいでいく感じがしました。
バランスが凄く良かったと思います☆ - 昂
愛と狂気の狭間
人を愛する、と一言で言いますが、
その愛の表現方法は人それぞれ。
人の数だけ、表し方もあると思い
ます。
この哀しい2人は、愛し合ってる
が故に傷つけあい、傷つけ合うこ
とで、愛を確かめ合っている、そ
んな気がします。
優しくしたい。
その願いが、いつか実ることを心
から祈っています。
そして、お互いを愛する気持ちが
あるのであれば、絶対に出来る。
そう信じています。 - セリカ
不器用な二人
今までに読んだことのない壮絶な愛がありました。
ぜひ色んな人に読んでもらいたいです。
とても感動しました、二人には幸せになってほしいです。 - ai
素晴らしい!
好きなのに、好きだからこそ瑠花に暴力を振ってしまう椿。そんな椿をなんのためらいもなく受け入れる瑠花。そこにはこれ以上ないくらいの深い愛を感じました。
あたしならたえられず、怖くなって逃げてしまうかもしれません。きっと別の相手を見つけてしまいます。でも瑠花は逃げない、それは決して歪んだ愛などではなく、本当に、真剣に椿を愛しているからだと思います。
もし、あたしも瑠花のようになれたなら。DVの経験があるわけではないですが、こんなふうに彼氏から逃げずに向き合えたらなと思います。
瑠花のような、何があっても好きな人を愛し続ける女性になりたいです。 - 由里亜
真実の愛
DVに遭えば、好きだった相手とはいえ好きではなくなってしまうかもしれません。
主にDVをテーマにした作品というのはそうで、DVに遭った主人公がどうしようもなくなったときに助けてくれた人と最終的には結ばれます。
しかしこの主人公は何をされても自分の愛を貫き通しました。それはただの意地ではなく、本当に彼が好きだったからでしょう。
愛し合う2人の姿に、たった11ページという短編にも関わらず、涙がでてきました。
2人には本当に幸せになってほしいです。 - 最中
されど愛
絶望的な愛。救いのない愛。可愛いげのある不器用じゃなく、どうしようもない不器用の愛。されど愛。
愛するという事と大切にする事、傷つかない、傷つけない事は同じ?…必ずしもそうじゃない。
大事だと分かれば愛しく思える、しかし愛しいと分かっても大事に出来ない…。これは私のくだらない持論のひとつですが、あながちくだらなくもないのかしらなんて一筋の希望が見えた作品です。
もしかすると世間的には愛ではないのかもしれない。だけれど二人の愛は私には尊く、真剣で懸命なものでした。懸命であれば愛なのかもしれませんね。
読者を選ぶようで選ばない、普遍に似たものを感じるお話でした。そう簡単に書ける愛ではないと思います…あわわ、偉そうにすみません。