神水紋奈

確かに在る救いを
兄と別れてと懇願する妹との対話から始まるこの短い物語。
ただ、兄を取られるのが嫌で言っているかと思われた妹の言葉。

しかし、主人公が自分の恋人に会ったとき、物語は急激に展開する――。


短いながらに巧くまとめられた話です。
そして、切ない。愛しているからこそ、どうにかしたい。

暴力と愛――その向こうにある救いは、いったいなんなのでしょう。

そして二人を助けようとする妹が、愛らしいです。

いつか二人が、真実の愛の形を見つけられるということを、祈らずにはいられませんでした。


ぜひ、読んでみてください。