俺を好きだといったのは…俺の義妹だった…。
─…「…好き」
聞こえるか聞こえないかの
瀬戸際。
そんな声。
戸惑う俺に
泣きながら
キスを落とす彼女は…、
俺の義妹。
“純粋なコイツを
汚すわけにはいかねぇ”
理性がそういった。
だから…、
「…ごめん、
俺はお前を幸せに出来ない」
本能を押し殺しそう言った。
…、後悔ならば何度したことだろう。
ただ、もう一度あいつに
…笑いかけて欲しいと思った。