忍の魔法。

作者心朱


嫌い。嫌い。嫌い。嫌い。嫌い。嫌い。



全部大嫌い。


こんな自分が大嫌い。

自信なんて持てる訳もない。



「変わりたいか?」


「女の子は皆お姫様なんだよ」


「女の子は皆可愛いんだよ」



私達は皆、王子様を待っている。



「王子様が自分を見つけてくれるように」




嗚呼、



「ほら、可愛い。」


たまたま変わるきっかけを1人の男に貰った、どこにでもいる女の子のお話。


「ね、忍」


「何」


「私、変われるかな?」


「知らん」



まぁ、結局のところは恋の魔法なんです。