伊東ミヤコ

複雑に絡み合うチーム内恋愛
ゆきみを取り巻く、暴走族のチーム『one 』の男たち。

特攻隊長であり、ゆきみがずっと想いを寄せている拓真。

別れる気のない彼女がいながら、ゆきみの友達である奈々から離れようとしない、総長の友樹。

そして、いつでも優しい、後輩の和也。

一筋縄ではいかない、その切ない恋愛模様は、最後まで先も見えず、胸がしめつけられます。
誰もが事情を抱え、一生懸命に相手を想い、好きでいつづける。
暴走族という設定を生かしながら、ストーリーはあくまで恋愛メインに進んでいくため、感情移入しやすかったです。

ゆきみside、奈々side と、複数の目線で語られていきますが、それに頼ることなく、人物の感情も描写も丁寧に描かれていました。

切ない、苦しい、もどかしい、ときに甘い……恋愛のいろいろな要素が詰め込まれた作品。
暴走族ものを読みなれていない方、また、どんな年代の方にもオススメです!