とき氷【長編】

作者早波

ひとりの少年の心霊体験が糸口となり闇から真実が浮かび上がる。惹かれあう少年少女が手にした運命の刃は鋭すぎて。君を想うから。言葉を残すよ。―…一緒に、いたいんだ。

「ねぇ、キっちゃんじゃない?!久しぶり!」


にこりと微笑み、俺を呼ぶ少女。




あの日、俺達は、もう二度と会ってはいけない存在だった。


その身に潜む呪印に、気づいてはいけなかったんだ。

心から願うのは、


―…君と、一緒にいたい。


それだけだったのに―…




遠い記憶の中、

耳に残るは童歌。




不可思議で、切ない恋愛長編


※未完結