ひとりの少年の心霊体験が糸口となり闇から真実が浮かび上がる。惹かれあう少年少女が手にした運命の刃は鋭すぎて。君を想うから。言葉を残すよ。―…一緒に、いたいんだ。
「ねぇ、キっちゃんじゃない?!久しぶり!」
にこりと微笑み、俺を呼ぶ少女。
あの日、俺達は、もう二度と会ってはいけない存在だった。
その身に潜む呪印に、気づいてはいけなかったんだ。
心から願うのは、
―…君と、一緒にいたい。
それだけだったのに―…
遠い記憶の中、
耳に残るは童歌。
不可思議で、切ない恋愛長編
※未完結