私は今まで生きがいとか楽しいとか、そうゆうの全然感じた事なかった夜も昼もずっと1人で私の事なんか誰もわかってくれないと思ってた貴方に会うまでずっと‥

“オトコなんて表では威張ってるくせに裏ではあたしらみたいなコドモに言い寄って‥馬鹿みたい”



中学校3年生の加奈は毎晩午前0時になるとパソコンの電源を入れる。

ログインしてネットのある《サイト》にアクセスすると、そこはオトナもコドモもない世界‥。



その中で加奈は自分を偽って生きる。

毎晩、オトナを騙して遊んでる。


そんな日が続いていたある日、加奈はネットの中でケイと名乗る少年に出会う。


少年は自分のあるがまま、事実をすべてさらけ出したブログを書いていた。それを読むうちに加奈はケイに“会いたい”と思うようになる―。