ねぇ、私たちの出会いを覚えてる?
離れ離れになった私たちが初めて出会ったのは、本当に偶然だった。
でもね、私は偶然なんて信じないの。
私たちの兄弟としての血が、二人を引き合わせたの。
だからね、私は貴方と兄弟で本当によかった、て思えるの。
例え貴方と私のせいで、悲しむ人や哀れむ人、軽蔑する人が出てきても。一般モラルや道徳。そして神―。
そんなものはもうどうでもいいの。
誰に罵倒されようが構わない。神に見捨てられても後悔しない。
貴方が傍にいてくれるなら私はすべてを捨てるわ。
貴方が生まれた瞬間、きっと私たちはこうなる運命だったの