甘い牙、キミのクチビル

作者神原大雅

金色の月が浮かぶ夜。

わたしの目の前に現れたのは彼だった。



そして彼はわたしを片翼と呼んだ。

金色の月を背中に、目の前に現れたのは悪魔のような、冷たい笑顔のきれいな彼だった。