「私、頭がおかしいのよ」
彼女が言った。
「だったら頭がおかしいと思わせるような事してみてよ」
彼女は近くにおいてあった金魚鉢を乱暴に持ち上げてごくごくと飲みはじめた。
「ほらね。」
彼女はすました顔で金魚鉢を置いた。