「この1本がこんなにも怖いものだなんて知らなかった..。」
いつもただ『勝つ』為だけに走っていた。でもこの1本に悠貴は全てをかけていた。
愛するヒトに勇気を与える為、そして自分の為に..。
余命半年と言われた彼女に勇気を与える為には走ることしかなかった。
「俺は...この1本の為に今まで走ってきたんだ。全てはこの日の為に..凛の為に..。」