たったの1人

作者心歌

好きじゃない奴とでもいいから子供がほしかった。
「ママ、由羅のパパどこに居るの?」

由羅・・・ごめんね?由羅のパパ、分かんない。

「俺だよ?この子のパパ。」

「笑ちゃん。大きくなったら何になりたい?」




「あのねぇ。笑、ママになりたい!それでねぇいっぱい、いっぱい可愛がるの~。」




「そっか、すごいね~!」



・・・・・・小さい頃からの1番の大切な夢。その頃はただ純粋な夢だった。


でも、時が経つにつれて純粋な気持ちは砕けていった。

赤ちゃんが欲しい気持は1㍉も変わらなかった。


 だけど・・・その事を深く考えてなかった。

 ただ欲しいってだけだった。

できるだけ早く欲しかった。


幸せになれるって思ってた。


・・・・由羅、ごめんね?

  

  ママ・・母親失格だね?

 

ママの勝手で産んで・・・由羅にいっぱい悲しい想いさせちゃったね。

 


 でもね。これだけは本当なの。

ママ由羅が大好きなの。1番大切なの。

 

 




由羅、・・・愛してる・・・・。