私とあなたの音が重なる誰もいない世界でやっと手に入れたね。私たちの世界音は、放課後の中の響きに似て禁断の恋。甘くて切なくて苦しくて儚くて脆い
好きだ、と思った。
目があったとき。
まるで、歯車が合わさったみたいに
頭の中でカチリと音がした。
クラリネットの響きに似た、真面目なあなたと
サックスの響きのように、ちょっと癖が強いあたしの
音が、重なる。