私はある日、黒猫のような彼を見つけた。
――私の彼氏は。
気分屋で、警戒心が強くて、時々甘えんぼで。
自分のテリトリーには誰も寄せ付けない、
そんな“黒猫”のような人。
そんな黒猫に、なぜか私は懐かれた。