鳥籠屋敷

作者玖凪

舞台は大正。屋敷に閉じ込められた少女の話。



私は籠の中の鳥です。

この広い屋敷の中でしか存在を許されていないのです。

そして、この屋敷の人たちは皆狂っておるのです。

屋敷を知らない者たちから見れば花に囲まれた美しい屋敷だと異口同音におっしゃりますが

ここはそんな綺麗なものじゃないのです。