どこにでもある、唯一

作者零崎 愛織

人と人との出会いには、どんな意味があるのでしょうか。僕が意味を教えることはできませんが
誰かのそれを見ることで、自分のそれを見つめ直すきっかけになれば幸いです






愛はそこらじゅうに転がってる


わざわざ探すまでもない




いつの時も

どんな場所ででも

予期せぬタイミングで

人は人を好きになる





世界に愛は


あふれている


ありふれている


どこにでもある


いくらでも見つかる





無数に存在してしまっている

そんな、まるで薄い価値のはずの愛は



しかし手にしてしまうと、唯一のものとなり


誰の元にも、簡単に愛は訪れるが


決して、同じものはなく


かけがえがなく


世界でたったひとつ。






この物語もまた


どこにでもあり、ありふれていて、そして

唯一無二の物語。