絶対に手に入らない、トップの女。そんな彼女に恋をした馬鹿な男。そんな男に恋をした、愚かな私。
「守ってやるから。
オマエは全力であいつを見てりゃいい」
一瞬ためらって
彼女に触れる手は
驚くほど繊細で
彼女を見る瞳は
ひどく優しい
不器用な口は刺々しく
吐く言葉は目眩がするほど甘い
どうにも素直じゃない
ひねくれた男
凶暴な獣が愛したのは
決して手に入らない
トップの女
叶わない想いに身を焦がす獣に
愚かな私は恋をした