歌舞伎町の女王

作者ゆきの

あたしは「歌舞伎町の女王」この街に心も身体も受け渡した。もう恋なんてしない。歌舞伎町から連れ出してくれた君が死んだから。

「歌舞伎町の女王」


そんなくだらない称号を手に入れるため


あたしはこの街と街のボスに


心と身体を売ってしまった。



  聞こえますか?




あの時この息苦しい街から連れ出してくれたあなたを


   あたしは、 



本当に愛していたんだよ?



(椎名林檎・「歌舞伎町の女王」題名お借りしました)