目一杯に涙を溜め眉を八の字に垂れ下げた君。「ずっと一緒にいてくれる?」昔交わした約束は所詮子供の言う事で「ずっと」なんてないんだって今のあたしになら分かるよ。

いつだったか、約束をした。


握り返された左手は小さくて

守ってあげなきゃって


子供ながらに思った。


「雪が守ったあげる」


「・・・うん」


「だから泣かないの」


目いっぱいに涙を溜めて

眉を八の字に垂れ下げた君。


「ずっと一緒にいてくれる?」


昔交わした約束は、

所詮子供の言う事で


「ずっと」なんてないんだって

今のあたしになら分かるよ。




「もちろん一緒だよ」