愛憎のなかで揺れ動く伊織を主人公とした切なさを目指した物語です。
あたしはあなたが好きだった。
闇路を辿っていたあたしに
手を差し伸べて、笑顔をくれた。
でも、なんだ。
あなたがあたしに優しくしてくれたのは
このためだった―――……?