時間の砂

作者砂肝

手のひらにすくいあげた砂が指の間からこぼれるようにやっと手に入れたと思った人の気持ちがいつの間にか、気付く間もなく零れ落ちていた。

強く握り締めてしまった自分が悪いのか?

人の心を手に入れようとすればするほど強く握り締め、そして零れ落ちる・・・。

そんな愛と呼ぶには拙い人達の恋愛小説です。