男は分からない。
それも大人の男となれば、なおさら。
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ブルガリブルーの似合う男。
夜が似合う大人の男。
あたしは真夜中に恋をした。
高校生だって十分身体は大人だけど、大人と対等に恋愛なんかできない。できるわけない。
それなのに、どうしてこんなに優しいの。
あなたは私の父親の投影?
それとも、頼りがいのある彼氏?
優しくて大人、でもそれは憐憫からなの、愛情からなの。
ブルーの香水の匂い。
香りが服に染み付くくらい強く、抱きしめてくれた、夜。
その香りが続く間は、
切なさと寂しさがあたしの中からかき消されていくんだ。
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