永らく呼吸 儚き体温

作者悠栖

「お前最近むかつくね。ばらしてもいい」他人と接触せず、自らを生きていないと言う真依子。担任の北田から受けたのは、思わぬ脅迫だった。(文章に拘りのある純文学的作品)



永久に近付かない存在


だと、思っていた



あたしの熱、は


うまれないはずだった



あなたは確かに

あたしの中に存在した


子どものような

高い体温を

残して



あたしは初めて

あなたに捉えられて初めて


この世に、うまれおちた


  07/11/23 連載開始