これはある銀行家の波乱に満ちた半生をつづったものである。
長崎で被曝経験を持つ石野大作。
彼を中心に物語が展開していく。
戦後目覚しい経済成長を遂げた日本。
東京オリンピック、大阪万国博覧会、そして日本列島改造…。
その中で銀行の果たした役割は計り知れない。
しかし、その裏でさまざまな利権が交錯し、闇の世界との接点も。
石野大作はその大きなうねりの中で、翻弄されながらも強く生きていく。
が、果たしてその運命は…。
登場人物、ストーリーは全て架空のものである。
万一実在のものと符合したとしても、それは全くの偶然であることをお断りしておきたい。