大切な人を守れない由姫。1年前の悲劇がまた訪れる。死神と呼ばれるが故の宿命なのか。【あたしはね。強くなんて無いんだよ?】
なぜ 此処に居るの
なぜ 行かないの
なぜ 現実を視ないの
なぜ―…
だけどねぇ
あたしには 居なくなることしか できません
ごめんなさい
悪くなんてない それは あたしが 此処に居るから
責めないでください 自分を。
むしろ あざ笑って そう そんな風に。
親愛なるクラスメイトたちへ―…
上:灰の城