桜の雨が降るとき

作者瑠維

恋愛経験ほぼゼロ!!な中学三年生、涼音と芽衣。真面目な爽人と転校生の奏人。そんな四人の受験生たちが織り成す、一進一退、ソワソワドキドキな等身大の淡い青春恋愛物語。




これまで私には

本当に色々なことがあった。


沢山泣いたし、


沢山怒ったし、


沢山傷ついた。



―――でもね、



あなたは私に、

それより比べ物にならない程の

沢山の笑顔をくれたんだよ。



もしかしたらこの先、

私とあなたの道は

交わってないのかもしれない。


もう二度と

逢えないのかもしれない。


例えそうだとしても、


例え逢えないんだとしても、


私は大丈夫。


だって、


きっとどこかで


あなたと私は


繋がっているんだから。



でも、逢って言いたいことが

ひとつだけあるから。


今までこそばゆくて

なかなか言えなかったけど



私、あなたが好き。



今まで……本当にありがとう。