「この世で一番綺麗なものは
“愛”に溺れ、“愛”によって窒息させられる
君だよ」
悪魔の囁きのように、
その一言は私にはとてつもなく重たく、
あまりにも、すぐに飲み込めた。
「悲しいのは自分だけだなんて、
死んでもおもいたくねぇ
自分が不幸なんてそんな
卑屈な考えはなくしてしまえ」
光の淵から呼び掛ける声と、
爛々としている瞳は私には毒なのだ。
息がつまりそうになって
縋り付きたくなってしまうの。
“愛”とは、とてつもなく不安定で、
手に入れたその一瞬でさえも
なくしてしまった未来を考え
“不安”にかられる
\irony/