もういいかなって思った。
やりつくしたなって。
時計を見たら3時すぎだった。
なんかスッキリした気持ちになった。
これでやっといける。
海は暗くて、荒れていた。
手足は震えて、
死ぬのが怖い気もした。
でも、
嬉しい気持ちのほうが強かった。
自殺なんて迷惑いっぱいかけることくらいわかっている。
でも、それは一時的なものだってこともわかっていた。
できる限り迷惑かけない環境を整えてきた1年だった。
死って、全然たいしたことじゃない。
あたしが死んで流れるのは、たくさんのただの塩水と、ほんの少しのほんとの涙で。
だけど、あたしは伝えなくちゃいけないことがある。
あたしの大切な、大好きな友達へ。
これまであたしを支えてくれて、ありがとう。
※これは、経験をもとにしたフィクションで、
人物等、実在しません。