カブラギ

中毒性
評点[78/100]

相対評価ではなく絶対評価で。
描写、構成、キャラクター設定など、<小説としての完成度>をあくまで注視しているつもりだが、当ブロックで選ぶならと自分が直感したのはこの作品。

軽い口調なのにやや重力をかけていくような文体で、おそらく好みは相当別れるものの、その技術力と感性はあっぱれ。

シュールな設定、皮肉のオンパレ。

ふと思い出すと笑えてしまう中毒性。

UMAってなんですかUMAって(笑)

……といった風に、読後数日たっても何かを残すインパクトがある。確実に。

好みどストライクでないと思ったのに、じわじわハマりそうなこの予感。

是非是非突き詰めて頂きたいこの作風。