久遠マリ

不死の娘、歩む先に
不老不死の薬により、魔族となってしまったシャルロット。彼女を拾ったアーサーは、謎の多い魔法使い。
まだ序盤ではありますが、導入部の不老不死の薬のシーンが非常に魅力的でした。

ただ、文章が非常に読みにくい。読点が入っていない一文の中に主語と述語、目的語がごっちゃになって詰め込まれているので、登場人物の行動が中々把握出来ず、折角の凝った素敵な言い回しも引き立たなくなっています。数度読み返し、登場人物の行動をきちんと整理し直してから改訂されては如何でしょうか。もっと、更に魅力的な作品になると思います。
ファンタジー作品において心惹かれるものは、情景描写の巧みさ、思い描く世界を如何に己のことばで表現するか、であると考えています。例えば天気であるとか、景色がどのように瞳に映るかを足すだけで一層引き立つものになるかと。さすれば数多あるiらんどファンタジー作品の中、抜きん出た存在になるのではないかと思いました。

先の見えない始まったばかりの物語、エリザベスの行動が一番気にかかります。
タイトルの意味するところは、シャルロットはどうなるの、アーサーは一体何。続きを楽しみにしています。